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リスク管理

オプショントレードにおけるSPAN証拠金の仕組みと考え方

SPAN証拠金と必要証拠金

SPAN証拠金とは連動する先物とオプションのリスクのうち相殺できるものは相殺または減額し、リスクの実態に応じた証拠金を課す仕組みです。あくまでもSPANを使った証拠金のやりとりはクリアリング機構と証券会社間で行なわれます。証券会社は、それをカバーするような制度を独自に定めて投資家に証拠金を課しています。

このリスクベースのSPAN証拠金に、オプションを反対売買するときに必要な現金を加えたものが必要証拠金と呼ばれるものです。オプションは先物のように日々値洗いする仕組みがないので、証拠金制度の枠組みの中で、オプション部分の評価損益の調整が行なわれます。先物の評価損益は、毎日値洗い差金によって証拠金制度の枠組みの外でやりとりされます。

オプションの売り買いが混じっていて、買いの方が多ければ、反対売買するのための現金は必要ないので、必要証拠金=SPAN証拠金となります。オプションの売り買いが混じっていて、売りの方が多ければ反対売買に現金が必要となり、その分の売り超過がネットプレミアムとして必要証拠金として加算されます。オプションの売りのみであれば、プレミアム全額が必要証拠金として加算されます。

オプションの買い

オプションの買いにも1日当たりの予想損失額はありますが、どんな場合でもオプションの時価>予想損失額なので、証拠金として資金を預かる必要はありません。つまり、時価相当額が証拠金制度の枠組みの外で拘束されており、SPAN証拠金はかかりません。また、売りオプションと合わせて買いオプションを持つと、売りオプションの予想損失額が減るので、売りオプションにかかっていたSPAN証拠金を減らす効果があります。

最低証拠金

SPAN証拠金にかかわりなく、オプションの売り1枚あたりにかかる最低証拠金というものがあります。買いオプションでいくらカバーされていても最低証拠金がかかります。これは、16通りのシナリオは過小評価されがちなファーアウトのオプション売りのリスクをざっくりと多めにカバーするものです。オプション売りの最低証拠金は、どんなに買いオプションでリスクがカバーされていても必ずかかってきます。

16通りのシナリオ

日経平均の予想変動幅とボラティリティの予想変動幅で16通りのシナリオを作って、そのシナリオの中で最大損失となる金額を計算します。その予想最大損失額がSPAN証拠金の大元であるスキャンリスクとなります。シナリオに適用する予想変動幅(プライススキャンレンジ)には日経VIを使用し、ボラティリティの予想変動幅(ボラティリティスキャンレンジ)にはATM前後のIVを使用します。

SPAN証拠金の考え方

トレーダーの主観を排した客観的なリスク額として、ポジション管理の基準として利用できます。オプションプレミアムを含めた必要証拠金ではなくSPAN証拠金のほうがリスクの観点からは適しています。証拠金の取り扱いに方法は証券会社によって異なっており、別途気をつけるポイントはいくつかあります。SPAN証拠金は、やや保守的ながら現実的には十分起こりうる損失額と考えられ、預かり金の2-3割にSPAN証拠金を抑えておくのがいいでしょう。証拠金を目一杯使う場合は、別途追加資金が用意してある場合に限ります。

オプションのリスク管理は、相場を張るうえでつきまとう余分な心理負担を取り除いてくれる
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